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「Charisma Lash Type-M」 へのレビュー

緩急の取れたシリーズ第二弾。

2017年10月08日   Tikuwabu さん

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 本作はラスボス戦モチーフによるフルオケ東方アレンジシリーズ「Charisma Lash」の第二弾。
 Type-M とあるように、今回はメインとして魔理沙の(恋色マスタースパークの)アレンジを終盤に配置し、最後にお茶目なお遊び的にカリスマ爆上げ氷精アレンジを挿入している感じになっています。

 前作が山形アクセント盛り盛りのガンガンいこうぜ系アレンジだったのに比べますと、第二弾の内容はかなり緩急を付けた内容になっています。
 それぞれの曲のカラーが見えやすく、全体を通しての聴き疲れも第一弾に比べますとしづらい印象です。
 その点、Grandioso的なニュアンスは変わらないにせよ、ラブボス風アレンジとしてはやや弱くなっている部分もあるかもしれません。
 紫の「ネクロファンタジア」や魔理沙の「恋色マスタースパーク」などで顕著ですが、どことなく妖しい雰囲気のある一枚となっていますね。

 その辺、前作とどちらをより良いとするか、各々の音楽的嗜好で差が出るかもしれませんね。
 私的には、第二弾の方がすんなり音楽が入ってくる印象です。各楽器の活かされ方(例えばチルノの曲でのペットの活躍など)もまた明瞭性を増しているかなと。
 アレンジそのものは前作以上にメロディが断片化され、再配置されている。変奏、リズムの改変、転調の多用など、自由自在なアレンジが施されています。

 ちなみにですが、今回、前作と今作も合わせてコーラスで遊んでいる旨が紹介されています。
 一応歌詞を(ラテン語ベースで)挿入できるらしく、それっぽくしつらえて、お遊び的にちょっとした歌詞が挿入されているとのこと。
 人工音声ゆえにどうしても歌詞の聞き取りが難しくなっていますけど、そうしたお遊びを探し当てるのもなかなか乙な楽しみでしょう。

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