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「忌憚少女」 へのレビュー
2019年05月03日 Tikuwabu さん
このレビューは参考になった x 1人
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本作は、大正時代の華族の少女と、そんな少女に仕えることになった従者の青年の物語のプロローグ的一話です。 本当にプロローグで、侯爵家当主にして別邸で軟禁される少女と、半ば騙されるような形で仕えることになった青年が会話が交わし、その中で謎が散りばめられていく内容になっています。 描写はまさしく説明にあるように、 >璋子が脱いだり着たり脱いだり風呂に入ったりします。 といった形で進行し、璋子(たまこ)の幼気な肢体がフェティッシュに描かれている感じです。 ロリババア的な余裕さから垣間見える彼女の不気味さや、そのことを不審に思いながらあくまで従者に徹している彼の振る舞いなど、ここでは二人の関係はある一点でしか交わらない形。 あくまでプロローグ、これからの物語がどう動いていくか見ていきたい内容になっています。 そんな意味でこの一話単体での評価は少し難しいのですが、以降の物語を追いたいと思わせる独特の雰囲気があるのも確かです。 大正ロマンの空気や細やかな少女の描出に関心が深い方にはお勧めしておきたい作品です。
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