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「for elise ~エリーゼのために~」 へのレビュー
2020年12月09日 ender さん
このレビューは参考になった x 7人
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CRAFTWORKと聞けば皆様思い出すのは『さよならを教えて』でしょうか。 まさか2020年の年末になり、このゲームが出来るとは意外でした。 1996年12月に発売されたゲームが現代でも遊べるとは良い時代になったものです。 さて、DLsiteにて成人向けゲームを買う方は当然のことながら成人のはずです。 そして多くの方は社会の中において会社の一歯車として働いていると思われます。 しかし、その中で自らが有能、優秀、他よりも優れていると思える方はどれだけいるでしょうか? 少なくとも営業職をしている方には必ずどこかで少々刺さるものがあることをここに付記しておきましょう。 また自分はいわゆる、「陰キャ」ではない、と胸を張って言えるでしょうか? この作品は、「陰キャ」にとって苦痛を伴う内容に仕上がっていると思われます。 女友達を本当に心の底から信用できるのか? 一緒にいることから恋に発展して自分を愛してくれるのか? よく遊んでいるとしてもそれは自分に魅力があってからこそなのか? そんなことを感じましたらキツイものがあると感じられます。 『さよならを教えて』とは違い、これは身近な鬱屈さが現れていますのでご注意ください。 そして気になるところでありましょう、狂気につきましてはこちらはやや控えめでしょう。 内容につきましてはサンプル絵の通りですが、内容はプレイしてから知れば良いかと。 ゴア的な表現はありませんでしたのでそこはご安心ください。 ただし猟奇的ではありますのでやはり注意していただきたいところです。 なお、2ルートありますが、内容はあまり変わりません。 ここまで書きましたが、このゲームは傑作とは言い難いものです。 しかし鬱々しいゲームには違いなく、間違いなく鬱ゲーの歴史に刻まれた1作ではありましょう。 身近で濃密な鬱がそこにありましたことを確認して、このレビューを締めます。
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