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「看取られ音声 Extra」 へのレビュー
2019年11月17日 saix さん
このレビューは参考になった x 2人
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今回は、自分の死を悲しんでくれる相手がいる事への安心感と、このメイドを一人残す事への罪悪感と不安感を得られました。 初代看取られ音声ではトラック2「弟子」が近いタイプだと思います。今までは1人物につき10分前後の音声が多かったですが、この作品では1人のメイドに長い時間を割いているので、彼女への共感や心配も時間とともに増えました。 私が気になった点は 『「ご主人様」は自分の死後メイドについてどうするつもりだったのか』、です。 ご主人様は前々から自分の死を予感し、避けようとはしていなかったのですが、自分の死後に住所も仲間も財産も0になってしまうメイドについて、彼は何か考えていたのか、どうするつもりだったのか等の描写が無かったためメイドが更にかわいそうに思いました。動物や宇宙人から攻撃を受けて死亡するのは本人には予想不可能ですが、毒と分かっていて食事をし続けるのは本人にもいつか死ぬことが予想可能なので、余計にそう思います。 そしてこのメイドのように、自分が生活や人生の大部分を支配している相手、かつ自分を慕ってくれる相手がいる場合、 「死ぬ前に何かこの相手に残さないといけない」「自分が今死んだらこの相手はどうしようもなくなる」 というような生きる気持ちが湧いてくる、のかもしれないという事に気づきました。 (逆に言えば、そういう相手がいないと死を避ける気持ちが減っていく)
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