舉報鑒賞

人ならざる存在『亜人』が共存している現代社会が舞台で、ひょんなことから亜人を覚醒(進化とかそんな感じ)させることのできる特異体質になってしまった主人公が儀式と称して亜人の乙女たちとエッチする作品です。

何故かモテる。そんな主人公が多い抜きゲー世界の中で、今作主人公は『覚醒の魔素』という『亜人にモテてしまう要素』が組み込まれています。

ご都合主義なのは変わりないですが、女の子がぐいぐい来る理由が明確になったことで主人公への感情移入は早かったです。



そんな今作ですが、ヒロインたちとの本番に至るまで、それなりに時間を掛ける必要があります。

抜きゲーとしてそれは如何なものかと思うかもしれませんが、交流を重ねてよく相手を理解してから臨む本番のカタルシスには何とも言い難いものがあります。

やっぱ過程っていうのは大切なんやなって、そう思いました。



亜人を覚醒させる特異能力を持つ主人公ですが、ヒロインの覚醒前後に性格の変化が起きるのもなかなか面白い設定でした。

王道の清楚系だったのに、小悪魔っぽい積極性を表に出してきたり。
ひたすら性に前のめりだったのに、慎ましさを覚えたり。
初っ端から主人公を罵倒してきたのに、デレデレと大好きオーラが抑えきれなくなったりと。

同じキャラクターでも進め方によって性格に大きな変化が訪れるのは、起伏があって面白かったですね。



注意点としては攻略難易度が非常に高く設定されていることでしょうか。
好感度システム、選択肢、アイテムの有無……

これらが複雑に絡み合うので、自力で踏破しようと思えば困難を極めます。ここは素直に攻略サイトに頼りましょう。



美麗グラフィックとゆったり感の強いプレイ内容。亜人を全面的に押してはいますが、殆ど人間と大差ないので重要視する必要はないかと。
攻略難易度が高い点を除けばフルプライス価格でも納得の作品だと感じました。

文字数も限界なので最後に一つ。








正当続編、あります。