Tikuwabuさんのレビュー一覧
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本作は趣味工房にんじんわいんさんが制作しておいでの漢字一文字シリーズの第三弾、東方永夜抄の音楽をオケアレンジした音楽アルバムです。
発売は前後していますが、「桜 -SAKURA- 紅響楼閣」「雅 -MIIYABI- 幽冥歌聖」に続く作品で、サークルさんが設けている型番ではHACW-TA1007、七作目の作品のようですね。初出はおそらく2008年になるのかな?
全12曲ながら56分、おおむね各曲4~5分程度の厚みのあるアルバムになっています。
トラックリストは以下の通り。
1.月は遠く [永夜抄]
2.狂乱の蟲王 [幻視の夜、蠢々秋月]
3.闇にはばたく [夜雀の歌声 もう歌しか聞こえない]
4.幻想郷昔話 [懐かしき東方の血]
5.人妖の狭間で [懐かしき東方の血]
6.魔空閃来 [恋色マスタースパーク]
7.夜想に木霊する巫音 [少女綺想曲]
8.狂騒の回廊 [シンデレラケージ]
9.月都夜想曲 [狂気の瞳]
10.美しき月の頭脳 [ヴォヤージュ1969 千年幻想郷]
11.不死の代償 [竹取飛翔]
12.儚月に想いを馳せる [永夜抄]
この作品はシリーズの系譜を継ぐもので、クラシカルなオケアレンジにロックやテクノのテイストを加える手法は相変わらず魅力的です。
オーソドックスな初作、尖っていた二作目を上手く折半した風に聞こえるのですけど、原作のモチーフもあってか、どこか宇宙的な気宇壮大さが宿っていますね。
また、四曲目の「幻想郷昔話」に見られるように、クラシカルなアレンジも目立っていて、そこでは和の幻想世界がふんだんに描かれています。
各曲について書くスペースがないのが大変惜しいですが、今回も大変魅力的なアルバムでした。
全体的に「かごめかごめ」をライトモチーフとして導入しておいでですが、永夜抄から発展した妖しくも儚く激しい音楽世界、お勧めです。
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本作は東方紅魔郷の音楽をロック○ン的にアレンジした、今は懐かしいピコピコ系アレンジ作品です。
サークルさんの設けている型番はHACW-TA1009ですから、おそらくは9作目のアレンジ物でしょう。初出は2008年のようです。
22曲60分となかなかボリューミーですので、たっぷり楽しめる一枚になっております。
FC音源やGB音源を懐かしく聴くことができる世代の方に向いた作品でしょうが、そこで展開されている懐ゲー感は非常に優れたものがあります。
私はロック○ンシリーズのプレイ経験が無いのですが、それでもピコピコ系ミュージックを懐かしく聴かせていただきました。
テクノポップ的な軽やかさ、リズミカルさ、何より同時発音できる音の少なさ。いやあ、良いですね、やっぱりピコピコは。
ちなみにサークルさん曰くでは「途中から、悪魔嬢レミリアになっていますけど」とのことですが、そこでのモチーフは「悪魔嬢伝説レミリア~運命の舞曲~」という形で結実しています。
こちらも DLsite で販売されているので、興味をお持ちの方はどうぞご確認ください。あちらもあちらで魅力的な作品です。
ただし、こちらは完全なるピコピコ、あちらはフルオケですので、その点のみご注意をば。
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2017年05月21日
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本作は東方妖々夢の楽曲をアレンジしたものであり、その幽玄な世界を激しい曲調のオーケストレーションでまとめ上げた音楽アルバムです。
12曲54分の内容はボリューミーで、その壮大な世界は始まりの「幽玄境の恋唄 ~ Passege of Cherry Blossom」と終わりの「桜の花が咲くまでに」をリンクさせる形で完結している。
全体を通して激しい楽曲が目立つだけに、そこでのピアノの簡素さは美しく響きます。特にピアノ独奏の「桜の花が咲くまでに」は本当に美しい。
販売こそわりと最近ですが、趣味工房にんじんわいんさんの作品としては三作目だそうで(サークル側で設えられている型番もHACW-TA1003となっています)、初出は2006年。
この漢字一文字シリーズの前作「桜 -SAKURA- 紅響楼閣」が初作のようですから、再販の類になりますかね。
とはいえ、音質面で問題があるわけではありませんので念のため。
前作のオーソドックスな内容から比べますと、よりコンセプトを明瞭にした今作のアレンジはより尖った内容であり、非常にクールです。
ハードロックのテイストやメタルのテイスト、あるいはテクノのテイストなども導入したアルバムのカラーはかなりダークですが、それが原作の音楽の幽玄さとよくマッチしている。
ハイテンポな楽曲が多いだけに疾走感がある一方で、前述した通り最後に落語で言うサゲのような楽曲もあって、頭の曲へと繋がっている。ヘビロテにも向いていますね。
趣味工房にんじんわいんさんのアレンジは何作か買わせていただいておりますが、いまのところ最も気に入った作品です。
各曲について書くスペースはありませんのでこの辺にしておきますが、大変魅力的なアルバムです。
エレキギターが活躍するようなクールなオケアレンジをお求めの方に強くお勧めしておきます。良いアルバムですよー。
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2017年05月20日
本作は大変ニッチな「挿入後に関心を失う少女たちに馬鹿にされながらイッちゃうシチュ」が楽しめるCG付き音声作品です。
涼貴涼さんは三つのシチュ、「逆ナンするギャルJK」「図書館での秘め事へと誘う読書少女」「家庭教師を誘惑するロリ少女」を巧みに演じてくれています。
特に誘惑描写における巧みさは素晴らしいものがありました。さすがは涼貴涼さん、どのシチュも魅力的でした。それだけに後半の落差が凄まじいわけですが。
それにしてもマニアックなシチュです。自分勝手な理由で誘惑した彼女らは、自分が満足した途端に冷めた態度で相手を見下します。
そこでの侮蔑を含んだ心の声はかなりドM仕様でして、その落差に燃える特殊嗜好をお持ちの皆様専用の作品ですねー。
罵られるというより、心底馬鹿にされている感じで、つい「おいおい、誘惑したのはお前だろう」とツッコみたくなるほど冷淡です。
そんな三つのシチュで、個人的にお勧めなのは読書少女でしょうか。
彼女は特にわかりやすい我侭さが見える内容で、自分がイッた後の「まだ射精してないんですか……はあ、そういうの本当に困るんですけど」と、あたかもこちらが悪いかのような口ぶりは普通に笑っちゃいました。
ちょっと催したから誘惑して、満足したから終わりです、と完全にトイレ扱いです。めっちゃ最低ですね。いい感じに清楚系ビッチでした。
ちょっと内容面では、心の声パートとの繋ぎがわかりづらい部分もありますが(特にギャルは行ったり来たりで、かつ電話での会話もありますのでその傾向が強いです)、なかなか無いニッチなシチュを描いてくれた作品です。
ただ侮蔑されるのではなく、一度ラブラブな風を出してからゴミクズのように扱われる、そんな落差をお望みの方にお勧めしたい作品ですね。
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2017年05月15日
本作は、少女の微笑み・笑声、あるいは撃たれた悲鳴と銃声をワンセットにしたかなりマニアックな作品です。
ぴぐみょんスタジオさんは、ある特定の音やワードをミニマルミュージック的に繰り返させることで、催眠的なトランス状態に導くこの「催眠律動音響」シリーズを制作しておいでですが、この作品は特にマニアックな印象です。
そう言いますのも、BGMであったり、あるいは何かを象徴するような短いメロディや環境音を用いることで作品を構築している他の作品とは違い、本作はただ笑声+銃声、または悲鳴+銃声のみ。
様々なバリエーションこそありますが、基本的にはその組み合わせを聴く非常にストイックな作品になっている。それがゆえのマニアックという印象ですね。
銃声が射精のメタファーである点は作品紹介でも触れられていますが、そのすり替えが自分の中でできないと意味不明になってしまう感触があります。
こうしたすり替えは、悲鳴が嬌声にも似たものを採用しているので、できないこともない作業だと個人的には思います。マニアックであることは否めませんが。
ちなみにですが、個人的には、適当に複数のファイルを再生して利用してみています。
複数の笑い声、悲鳴と銃声が入り混じる錯雑とした音声をオカズにしておりますと、我ながらマニアックなことをしているなあという感慨を覚えました次第です。
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2017年05月10日
本作は、サキュバスによって操られ、発情させられた村の女性たちを避けながらサキュバス退治に向かう少年を描いた短編ゲームです。
プレイ時間的には1~2時間程度でしょうか。戦闘システムが無く(当然ボス戦もありません)、ゲームオーバーも無いシンプルな避けゲーですね。
ですから、本筋はあくまで操られた女性陣とのエロ描写と言うことになります。分類的には抜きゲーになるでしょう。
プレイ内容的には、本番描写が多めの印象です。キャラそれぞれとの関係性が垣間見える描写もされているために、エロの彩りも様々ですね。
惜しむらくは、設定等が詳らかにされていない点でしょうか。教会のシスターやお嬢様の状況はちょっと読み取り切れませんでした。ステータスにあった少年の設定も、作中では消化されてないのは気になりましたかね。
とはいえ、本旨はサクサク進めてエロを楽しむ系の作品ですから、その辺は重要ではないでしょうか。
プレーする上でストレスフリーな短編をお求めな方に勧めたい作品です。