Tikuwabuさんのレビュー一覧
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本作は古き良きJRPGの世界観で展開される、魔王と人間の秘書による小粋な掛け合いが魅力的なギャグ漫画です。
全体的には世界征服の計画段階で終わってしまう、いわばコミックの一巻のような内容ではあるのですが、それだけに殺伐としたネタながらほのぼのと読者を笑わせてくれる良質なコメディですね。
敵を知り己を知らば、と敵方の人間の秘書を捕えてみたら、実はその秘書はとんでもない子だった、という内容がベースなのですけど、最後は綺麗に納まって読後感良く終わっている。そのそれぞれのギャグの質にせよ、一冊の読後感にせよ、よく構成された逸品です。
絵のテイストも世界観に即して、どことなく懐かしい。しかも丁寧に描かれていて、高い水準で描かれた漫画です。
これで108円はもったいないほどですし、続編があればぜひ購入したい一冊でした。お勧めしておきます。
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本作は耳回りの掃除とマッサージを中心に施術を行うイヤートリートメントサロンのソレイユという店を初めて訪れる「あなた」が担当の「柏木さん」の施術を受ける、という体裁のマッサージ体験音声作品です。
内容は耳掃除・マッサージ中心であり、会話も事務的な物がほとんどで、その意味ですでに多くの方がご指摘しておいでであるようにかなり寝落ちしやすい作品です。床屋や美容院で寝てしまうタイプの方はまず寝るのではないかと。
聴いているうちにウトウトとし、そんな微睡みの合間にふと「次は○○をしますね」という声かけにハッとする。
そんな繰り返しはある意味で至福。正しい利用法かは謎ですが、そんな微睡みの楽しみがありました。
そうした内容の良質さも然ることながら、音質の高さにも驚かされました。
部屋の中での衣擦れの音やキャスターの動く音が細やかに耳に入り、バイノーラル録音の味わい・遠近感が実によく出ています。
ですから、この作品は(指示にもある通り)目をつむって仰向けで寝ころんで聞く方法が適しています。音声の状況に身を委ねてゆっくりマッサージや耳かきを満喫する。そうしますと寝落ちしてしまうわけでもありますが。(笑)
CVを担当している伊東もえさんの声は事務的ながら余所余所しくはなくて、耳に優しい落ち着いたトーンで終始演じてくれています。
どことなく茶目っ気もあって、素敵なお姉さんだなと。癒し要素がいや増しております。
長々と書いてしまいましたが、癒し要素の強い一品です。耳掃除そのもの以上に、全体の雰囲気を楽しめる良質な作品でしょう。お勧めです。
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2016年03月12日
本作はタイトルの通り、CVを担当している桃華れんさんに嘲笑われる音声ファイルと、イクのを急かされる音声ファイル、その二つのミックスしたファイルの三つで構成された、やや素材的な要素の強い作品です。
笑い声にせよ、「イケ」「早く」「ねえまだなの?」と急き立てる言葉責めにせよ、どちらもフルスロットルのノンストップな内容で、こちらをよく射精まで追い込んでくれるのですけど、作品として流れやストーリーがあったりするわけではないので、その点は注意ですかね。
あと、計30分とありますが、ミックスファイル10分の内容を分割したファイルが二つ入っていると考えますと、実質的には10分程の作品ですので、そちらも注意ください。これは作品内容の紹介にも書いてある通りですが、念のため。
作品としては体験版の通りですので、急き立てられてのオナニーを楽しみたい方にはお勧めしておきます。
本作は人間関係を再構築してくれる「工作屋」の女性が、あるカップルに対して行った仕事の実例を紹介している作品です。
依頼主である女性は彼氏を振り向かせたいと、まあ実際はもう少しクズな内容なんですが、おおむねそんな依頼なのです。その依頼を受けた工作屋は完膚なきまでに依頼を遂行して、彼氏を彼女以外に目を向けられない状態にしてくれます。
なおかつ、依頼主である彼女もハッピーにしてくれる。いやあ、良い悪女さんですよ。うん。
内容的に言いますと、手コキでの寸止め、薬物を用いての公共の場でのオナニー誘導、アナル責めをしながら選択を強いる悪堕ちなど、シンプルなセックスシーンは含まれていません。
その点に注意すれば、この作品は非常に優れた悪女物です。色仕掛け、悪堕ちなどの類に分類されるでしょう。
また工作屋の女性の表情が素晴らしいですね。プレイの内容も細やかに扇情してくるのですけど(その辺のテキストは本当に巧みです)、ターゲットである彼氏を堕としていく折りの蔑みきった表情などは本当に来るものがある。
あくまでM向けではありますが、見事な作品です。色仕掛けで堕とされ、破滅させられたい欲求をお持ちの方にはドンピシャでしょう。
そうした嗜好の方には超お勧めしておきます。
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本作は天使に霊力の一部を提供する代わりに、エッチなことをしてもらう感じの催眠音声作品です。
TSという説明もあるように、男性向け音声においては女体化要素もあります。ドライのみ、エロパートに一点のみ動作指示がある点だけ、最初に指摘しておきます。
男性向けのファイルを担当している三森愛乃さんは、息混じりの囁き声にも似た柔らかな声で催眠へと誘導してくれます。その可愛らしい感じは大変魅力的でしたね。
そんな声で、エロパートでは両性具有の天使が恥じらいながら一緒に気持ちよくなってくれるものですから、なおさらエロさを感じさせられるものがあります。
また、催眠としては浮遊感をキーワードにしていて、霊力を貰うには天界に来てもらわないと、という展開になるがゆえのものなのですけど、同時に幸福感もキーワードとなっているんです。
なおかつ、清らかな心でないと天界には行けない、ということで催眠導入の段で不要な負の感情を捨てる過程もありまして、先のキーワードと共に心のデトックス効果があります。癒される、と言い換えてもいいですかね。
実際、催眠作品の使用後にここまで体が軽くなったのはちょっと覚えがありません。なかなか興味深い体験でした。
催眠としては大変丁寧であり、かつ誘導の緩急によってかなり深く落としてくれる良質なものです。
ただ、男性向けの方についてはすでに指摘した通り女体化+その状態でのエロパートがメインとなっているので、その手の作品の経験があった方が入りやすいかもしれませんね。
その点のみ気を付ければ大変良質な作品です。癒されることは請け負いましょう、ちょっと疲れている方に強くお勧めしておきます。
ルームサービスとして現れた僧侶にマッサージを頼んでみたら、マッサージで弛緩する中で少しずつ少しずつ巧みに誘惑され、気づけば彼女の張った蜘蛛の巣に囚われてついには屈服してしまう、とそんなシチュの誘惑物です。
そんな僧侶の正体はタイトルの通り、誘惑好きの皆さんにはお馴染みのサキュバス。誠樹ふぁんさん扮するサキュバスは本当に巧みにこちらを挑発し、誘惑し、甘い言葉で釣り上げながら屈服させてくる。見事なサキュバスでした。
プレイ内容としては大変シンプルに、手コキとフェラチオで焦らされた末に屈服させられて、許可を頂いてから射精、レベルドレインされてしまうというものです。
しかし、誘惑物好きの私からしたら最後も素敵なハッピーエンド。いや、魔物相手ならもっと容赦ないオチを期待している方もいらっしゃるでしょうが(誘惑好きにはそうした層も多いでしょう)、この作品は後味が悪くない体裁で終えられています。
その意味で、人を選ばないシナリオと言えるでしょう。気持ちよくしてもらえるだけで、えぐいことはありません。
あと、これは個人的な見解ですけど、少し催眠的な手法も取り入れているようですので、横になったような状態でシチュを想像しながら聴くとより楽しみやすいかもしれませんね。
演技よく、正統派ながらスクリプトも巧み、良い作品でした。
誘惑物がお好きな諸氏に強くお勧めしたい一作です。お勧めですよ。
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2016年02月12日
どことも知れない空間で身動きを取り言葉を喋る不思議な人形が、マスターであるところの聴き手に精一杯奉仕してくれる甘々な作品です。
人形役を担当している秋川ひなたさんは、無感情な風と言いますか、ややダウナーな印象を受ける演技で人形を演じてくれています。しかし人形にも性感や感情はあって、そこに見えるギャップは大変そそられる。控えめな喘ぎなどは、本当に魅力的でした。
プレイ内容としては正統派で、人形であることが事あるごとに強調されてはいますが、それほど特殊な印象はありません。
主人(マスター)へと献身的に奉仕する様などは、あるいは人形的と言ってもいいところでしょうか。無償の愛、とでも言いましょうか、本当に熱心に奉仕してくれます。
物語的には、この人形さんがどういう存在かは明らかにされないのですけど、「そんなことはどうでもいいから献身的な人形に性的に尽くしてもらいたい」という方には是非是非とお勧めしておきます。
二人が左右から語り掛けることで誘導を、深化を、性的興奮を著しく高める、いわゆる双子系催眠を題材に採った作品です。
私は男性向け女性声の方を使用させていただきましたが、いやはや、凄まじいクォリティです。私はこのジャンルの元祖的な作品をやっていないので当て推量ですけど、これこそ正統派の名作でしょう。作品内で用いられる技法の巧みさは目を瞠るものがあります。
CVを担当している紗藤ましろさんの演じ分けは本当にお見事で、スクリプトに滲み出るキャラ性も明らかに感じられる。一見(一聴?)して優しげな姉のサドっ気などは本当に素晴らしくこちらを追いつめてくれましたよ。
その演技のベースとなるスクリプトも本当によく計算され、よく配置された見事なものでした。誘導が巧みであり、その一方で意表を突くような展開が用意されていて、非常にテクニカルです。
催眠は技術的な面がかなり要求されるものですから、このようにきちんとした知識を得ている方がスクリプトを担当してくれているというのは、使用者としては大変安心できるところです。
作品としては、共通部分のドライパートに加え、選択制でドライパート2とセルフパートが用意されているのですけど、個人的にはセルフを強く推薦したい。
セルフというのは結局、催眠を利用したオナサポに他ならないわけですけど、このパートは催眠でなくともオナサポ単独で見てさえ高質。ましてや催眠状態でのその効用は頭抜けたものがあります。
煽り方も、止めの差し方も、本当に素晴らしかったです。
催眠作品には向き不向きがあって、必ずしも名作だからといって上手く入れるわけではないのですが、これほど高い技術でもって作られた作品ならば入りやすいのは間違いない。
強く推薦できる作品です。オーソドックスな内容ですから、エロにおいても人を選ばないでしょう。
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本作は、タイトルの通り、間違えて送られてきた乳幼児支援用アンドロイドと幼児プレイを楽しんでしまう作品です。
いやあ、それにしても濃い幼児プレイですよ、本当に。絡めとるようなテキストと藍沢夏癒さんの演技は、高濃度の色仕掛けであり、甘やかしであり、おねだりであり。いっそ胸焼けしそうなほどのエロスです。
スクリプトも添付されているのでざっと眺めてみましたが、ちょっと目まいを起こしてしまったほどの内容です。理性的に、このマニアックな内容を書き切っておいでで、一見すれば(そのテキストは)狂気的ですらあります。
いや、これをきちんと(お金を取る作品として)書き切るサークル主さんの手腕には尊敬の念が絶えません。これはもう本当に凄いとしか言えない。通常時と言語セット切り換え後の変貌などは非常に巧みであり、そのテキストを見事に演じておられる藍沢夏癒さんもまたお見事でした。
そんな個人的な感想はさておき、この作品の肝は甘やかしでしょう。ママに甘やかされて、促されるままにママに「しゅきしゅき」言って精子ピュッピュする、そんな楽しみが濃厚に詰まっています。
ただ、そこにはある種の、色仕掛け的な要素もあって、絡めとられるようなテキストに破滅へと導こうとする悪意を感じ取ることもできるでしょう。
そうした意味で、複数の楽しみ方ができる内容だと思います。基本は幼児プレイの楽しみであり、その点の魅力からして半端ないのですけど、それ以上の楽しみも提供してくれている。
恐ろしく濃密で良質な作品でした。
マニアックな作品なので人を選ぶのは間違いないでしょうが、こうした作品が好みの方、そうでなくとも楽しめる方には強くお勧めしたい良作です。
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2016年01月30日
声による指示のみでイカされる、連続絶頂をテーマにした催眠作品です。ということで、エロパートはドライ絶頂のみですね。
この作品、ついいつもの癖でハードモードを選択してしまい、そのあまりの筋金入りのドM向けっぷりに驚愕させられました。これ、現実的に考えて完遂できる方がいるのでしょうか……?
そんな個人的な感想はさておき、CVを担当する彩音まりかさんの語りかけは柔らかく妖艶で、どことなく悪い女に騙されているような感覚がしてくるほどに巧みです。スクリプトの持つ絡めとるようなコンテキストをよく演出しておられる。お見事です。
連続絶頂においては、ちょっと空前の規模じゃないかと戦々恐々とさせられたのですけど、それくらい体力を消耗するものであることを明言しておきます。
催眠そのものは大変丁寧に組み立てられていて、深化を目的とした中断を置くところなどはすくりぷてっどこねくしょんさんの特徴的なところでしょうか。
個人的には途中で力尽きてしまいましたが、催眠としては本当によくできた作品でしょう。ただ、体力の準備だけは忘れずにどうぞ。