DOHCさんのレビュー一覧
レビュアーランキング | 82位 | (役に立った数:615件) |
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投稿数ランキング | - | (総レビュー数:52件) |
いちおし作品
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ILLGAMESの2作目となる「サマバケ!すくらんぶる」。
まだ不足している箇所がありつつも、
部分的には一気に攻めてきたなと感じる作品です。
雑感ですがゲーム性が上がったと感じたのはコミュニティシステムで、
前作「ハニカム」で作ったキャラをコンバートし、女性10人男性2人で始めましたが、
ノーマルな人間関係からエロに至るまで勝手に動き回ってくれます。
また、プレイアブルキャラを変えられるので、
男性キャラ操作時に性格の相性上会話もしにくい女の子が知らない内に複数の関係を持ってて、
そんな女の子に変更してさらにただれた間柄にしたり別キャラになったから聞けたりする話や、
街中へと色々とけしかけられる事とか、とっかえひっかえが面白い。
今作の行動システムを「ハニカム」と同等の動作環境で実現したのは、
技術的に工夫した特筆すべきポイントではないでしょうか。
発売前情報だとエッチシーンは2D背景で臨場感が失われるのではないかと心配したものの、
それを上回る淫語、椅子と壁の演出の存在で意外と気にはならなかったかも。
当然ながら、すでに要望に送ったほど直して欲しい点もあり、
たぶん今の仕様では多人数とはいえ会話してても干渉する頻度が高すぎること、
キャラクリエイトが調整要素はプラスされても、
服やアクセサリのパーツが新作だからちょっと増えた程度に留まっている辺りは、
今後のアップデートでの改善、もしくはアペンドで追加を期待したいところ。
それでも、冒頭の通りゲーム性は「ハニカム」より確かに向上していてすっごく遊べるし、
伸びしろも十分にあってキャラクリジャンルとしては随一の作品に発展しそうなので、
最高におすすめしたいです!
レビュアーが選んだジャンル
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軽く無印の方をおさらいすると、
良い点
・新興ブランドなだけあって3Dモデリングは高品質
・キャラメイクの身体パラメータは十分に設定可(顔や髪のみなら意外と再現キャラも作れる)
・好感度や状態などは会話とHの度に割ときっちり変化する
悪い点
・服、アクセが著しく少ない
以上を前提に「ドルチェ」でどう変わったかの話を進めます。
今作ドルチェにおいては、髪が約5種類、服とアクセもおよそ20個ずつ増えました。
これで多少はキャラクリエイトのジャンルとして面目が立つのではないのでしょうか。
まだ決して多いとは言えませんが、部屋着や着換えコーデがちょっとは捗りそう。
もっと服とアクセ、エクステ以外の付け毛パーツを足して欲しい所ですね。
同じ性格の場合で特性、心情、H属性の選択で反応の違いが表れるのが「ドルチェ」でも発揮されています。
無印キャラでは「母性」の設定によって『気さくなお姉さん』と『従順なメイド風』になりましたが、
新しい「ツンデレ」だと『幾らか好意がある友人・幼馴染風』と『最初は主人公が嫌いなツンデレ』に出来ます。
特性や心情は、雰囲気で楽しみながら選ぶと結構色んなキャラクターになってくれて。
今回も、実際の性格の数より個性の異なるキャラがメイキング可能です。
アップデートでは新性格に声優さんをキャスティングした事に力が入っているようですし、
そういったエキスパンションと考えれば良いのかも知れません。
個人的にはクリエイトでの落ち着いた曲等のBGM全般と適切な音量である効果音が一推しです。
雑筆として、カスタマイズレベルが向上し、遊ぶ上で長く付き合えるゲームになった点では、
ようやく「ドルチェ」で良作に仕上がったのではないかなと感じました。
クリスマスに合わせて無料追加データもアップデートされ、現状満点は付けにくいものの、
ILLGAMESさんにはコンテンツを長期的にきちんと育ててもらえればと思います。
レビュアーが選んだジャンル
お菓子作りを学んでいるお姉さんとヒナタちゃんの物語ですが、将棋で例えるならお姉さんがヒナタちゃんに仕掛ける一手一手に隙がないですね。
序盤ではシンプルに美味しいお菓子で少しずつ距離を縮めて、その後はお菓子作りに協力してもらう名目でお姉さんの部屋に招いてヒナタちゃんを陥落させる。そこにはタイトル通り「おまじない」の言葉が現れて、まさしく呪いを施していく・・・。
ギリギリネタバレになってない筈ですが、ラストでヒナタちゃんの反応を見た時に、今回発表された夏という時期も相まって「あれ、これはある種のホラーかミステリーなのか?」と感じる程にゾクゾクしました。
作者の白玉もちさんのストーリーテリングが見事だと言っても良いでしょう。初めから鮮やかな詰将棋のようなからくりで、ありそうで無かった新手で描き切っている本作にどっぷり浸かっていました。実に面白かったです。
いわゆるおねロリが好きな方には、迷わずおすすめできる作品です。
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最近の上海飯店さん、売りにしていた要素が徐々に減ってきて、どういう作品を作っていくんだろう・・・と本当に余計な心配をしていたんですが、「隣で笑えば、橘柑奈」でとんでもなく高純度な恋愛ストーリーが生み出されました!
ええ、もちろんエロも大事ではあるのですが、カフェの会話や通話シーンとか多分R18要素無しだったり少なかったりしても全然問題なく行けるんじゃないかの出来です。
早くから「レイヤーnicoちゃん」で片鱗を見せていた何気ないお喋りシーンの描写が爆発的に!・・・というのは大げさかも知れませんが、それほどの進化を遂げています。
さらに山田じぇみ子さんの演技によって全てのシチュエーションが究極レベルに表現されたことで、現時点での最高傑作になったのではないでしょうか。
綿密な打ち合わせをしたとはいえ、まるで “柑奈” が降りて来たような関西弁での演技・・・もはや自然過ぎて息を呑みます。
短いながらモーニングコールのトラックを聞いてるとニヤニヤが止まりませんでしたね。聞いてる時に周りに人が居なくて本当に良かったです。それくらい没入出来てしまうのでご注意を。
私も趣味で何がしかの音作りをしてますが、上海飯店さんの作品を聞く度に音声や効果音の扱い方へのこだわりを痛感して、これはかなわんわと感じつつも諸手を挙げて喜びながら拝聴しています。
ともあれ、一部全年齢的でじっくり味わえる会話シーンや対比するようにドエロいシーンがあって素晴らしい。
ネタバレにならないよう語りませんが、行為が終わった後ですらアオハルなあまあまが素敵な余韻となっていますから、是非とも聞いて楽しみながら確かめてもらえればと思います。
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SomaliStudioさんの前作で最初の作品はツール系でしたが、
今回は健気なボクっ娘とラブラブな夏を過ごせる直球勝負の音声作品。
田舎の自然の描写として川や虫の声などSEの仕上がりが良く、
こういった素敵な環境がヒロインの心を育んだのだと分かります。
眠音りまさんの演技はとてもナチュラル。
プレイのバリエーションも結構ある点でも満足出来ると思います。
「お兄ちゃん」と慕ってくれる感じがもう可愛くて!
そんな女の子とあまあまな時間を味わいたい方におすすめです。
今作で即おちするのは新妻のなっちゃん。
出会った時のキュートさには、やはりというか早くもこちらが堕ちてしまいました。
素直な性格で、小柄かつ巨乳だとか魅力度は満点。
旦那との妊活に困っているとの話なので、ラブホへ誘って相談に乗ることに。
主人公が考案したプログラムにより、なっちゃんの妊活が成功するためのトレーニングが始まります。
物語のポイントとして、なっちゃんは妊活が上手くいくようにしたいのだと思います。
対して面白い方法を勧める主人公ですが押すだけでなくあえて引いたり、
ベストなタイミングで指パッチンしたりした結果、なっちゃんは訓練に積極的になっていきます。
ある種の改善プログラムとはいえエッチをする事になるため、
なっちゃんは旦那への愛と自分への戒めから、流石に心までは許そうとしません。
そんな健気さをみせるにもかかわらず一たび催眠にかかると、
可愛いウィスパーボイスで気持ち良さに狂わされた嬌声を上げてくれるので背徳感は半端なく、
寝取り好きな方には堪らないのではないでしょうか。
別の日になっちゃんが働いているカフェに主人公が訪れた後に、二度目の訓練。
相談者としては親しくなっているので、その頃から見せるちょっと強気でどこか抜けてる一面も素敵。
迎えた最終日では、状況説明をさせてそれを録音しながらのプレイ。
トレーニング中、内容に逸れた罰として指で責めてイかせるのも焦らすと遂に自ら求めるようになり、
なっちゃんは旦那に謝りつつも主人公のおちんちんを完全に受け入れ、淫猥に喘ぎまくるのでした。
訓練の全行程は無事終了し、なっちゃんは旦那との妊活を成功させたのか!?
…そこはお聞きになっていただいて。
最後まで巧みな展開で締めくくられる優れた作品でした。
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義姉の麻衣には凄惨な過去があり、新しい家族との間に温かな愛が育まれてきました。
そして、お姉ちゃんが一人の男性として認識するようになった主人公とのラブラブな生活のお話です。
物語としての感想は、既に素敵にお書きになっている方々がいらっしゃるので、
個人的に感じた本作における設定資料の良さを紹介します。
様々な音声作品でもアートワークの他、画像に文字が入った物が付属するなど、
資料自体は珍しくないかもしれません。
目をひいたのはテキストで『結城麻衣の歴史』が結構淡々と綴られている事です。
お姉ちゃん史は一見そっけないながらも詳細であるため、
想像する余地が減って楽しさが失われるのではと考えましたが、その危惧は無用でした。
それどころか、シナリオを適切に補っていて、相乗効果で作品の魅力をより一層引き出しています。
イラストベースの資料とは受け取り方が変わるので、
今回みたいな背景を持つキャラの場合、テキストを付けたのはとても効果的だったと思います。
当然ながらめとりくすさんのシナリオと陽向葵ゅかさんの演技は優れていますし、
音声のみで十分に堪能出来ます。
しかし、各種の形式による設定資料が作品の面白さをさらに際立たせるので、
一度聞いた後でも構いませんが、ご覧になってから作品を聞くことをおすすめいたします。
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今さらながら青春×フェティシズムさんの作品を初購入。
実際に聞き始めて、割とあざとく接してくるヒロイン、アートワークの雰囲気から、
全くもって『純情』要素はあるのかと、首をかしげてました。
それは中盤の後夜祭メイド・当番ちゃんちのエピソードでも変わらず、
この辺りで十分に煽情的なため、成人向け音声として買った目的は果たせられると思います。
おそらくリスナーは困惑したまま物語は終盤を迎え、
クリスマスの話で変化の様子が徐々に浮かび上がってきます。
そして突入する最終章、詳しい内容は確かめていただければと考え伏せますが、
巧みに意識させなかった伏線が回収され、当番ちゃんの純情さをまざまざと実感し、
心が洗われて、身体に電撃が走るようでした。
なおかつ付属の動画も有効なアプローチがなされていて…完全に感服でした。
自身音楽を聞いていてそれで例えると、楽曲で初めて感動したり、
新しい分野に飛び込んだ際の驚きだったりと同様の感じかなと思っております。
どんな表現が適切であるか答えは出しにくいものの、
斬新さと人の心をとらえる点を併せ持つのは実はとてつもない事で、看板に偽りもなく、
何時でも遅くはないので、未聴の方にぜひ体験して欲しい作品です。