完全食さんのレビュー一覧

ファンタジー世界で異常性癖をこれでもかと繰り出すマニア垂涎の一作。キョンシー化、臍姦、デスアクメとリョナ系の性的嗜好が矢継ぎ早に繰り出され興奮が止まりません。どう考えても残酷な話であるわけですが、絵柄やストーリーがその悲壮さを薄れさせ、マニアでなくとも楽しむことができるカジュアルさも持ち合わせています。描き込みの量的にも、写実性よりカリカチュアライズされた漫画的な表現を好む方におすすめです

2周年を迎えさらに加速するソシャゲ、ブル○カの本。ロリキャラを孕ませるという、浪漫ある内容です。

孕ませ・妊娠作品というのは得てしてグロテスクになった妊婦の体つき(黒ずんだ乳首や大きく張り出たお腹)に焦点が当てられることが多いと考えられます。サンプルからもわかる通り、上記の点については本作もしっかりと注力しています。しかし、それ以上に本作において注目すべきなのは女の子達の顔でしょう。大人の大きな陰茎が体の中に入るという恐怖、そして快楽への好奇心がないまぜになった表情はたまりません。また、表紙の女の子ではありませんが出産するシーンもあります。そのときの苦痛に歪む顔と言ったら!もうそれだけで満点、花丸スタンプ贈呈です。恐怖や苦痛がありつつも、しっかり気持ち良く和姦になっているのも嬉しいところでしょう。

とある事故の被害者・被害者遺族・加害者・加害者家族たちのその後を巡る作品。それぞれの立場での事件からの回復、幸せを掴もうとするストーリーです。あるヒロインは死に、あるヒロインは視力を失い、ある主人公は母を失っており、異なる悲しみや罪の意識を抱えた登場人物たちが立ち直ろうとする姿には深く感じ入るものがあります。スクリプトによる演出もシンプルながら没入度を高めています。

また、本作はRuskの過去作と設定や登場人物を共有しています。プレイしていなければ作品が楽しめないと言うことはまったくありませんが、主人公に助言する彼ら彼女らのバックグラウンドを知っているとより深く感情移入できることは間違いありません。本作をプレイして気に入ったら、でもよいので過去作の検討を購入してはいかがでしょうか。

本作はインパクトの強い設定、すなわち主人公の執拗なまでのゴムフェチ、という点が特に強調されて今日まで名を残しています。勿論その点を見てエロゲというジャンルの懐の深さを確認するのも悪くありませんが、それだけで終わってはもったいないというのが『好き好き大好き!』です。
そのもったいなさというのが何かと言えば、登場人物たちの心情描写の細かさでしょう。もはや執拗と言っても良いほどの内面描写は、狂気的な主人公、救いの無い中でグルグルと問いを繰り返すヒロインへの感情移入を促します。そして本作の持つ息苦しさを否が応でも味わうこととなるでしょう。

なお、本作はラバー以外にもアブノーマルなプレイや性的嗜好が散見されます。膨乳や長乳首など現代では一般性癖への仲間入りを果たそうとしているこれらの性癖が描かれているという先進性も見逃せません。

原作でも本心がどこにあるのかわからないキャラクターであるハナコは、作家さんごとに解釈が異なっていることが多々あります。本作では彼女の持つ性癖から膨らませたまさにファム・ファタルとでもいうべき危険な少女として先生を堕落の道へいざないます。個人的に好きなキャラ解釈でした。

画については、全体的に線の少ないシンプルな画風でありながら性器(特に女性器)はエロティックで、これまでのごむはち氏より更に成長しているような印象を受けました。乳輪が多きめな点も素晴らしい

オチでは新たな生徒がこの危険な火遊びに加わることを示唆しており、続編も期待されます。

後のNavelに続くブランドBasilの作品と言えば、今となってはまさにこれと言っても過言ではないでしょう。エロゲでは『俺たちに翼はない』(以下俺つば)で知られる王雀孫氏の初期作としても有名でしょう。
本作は王氏の作品で特に言及されるギャグを交えた日常パートが非常に多く、俺つばから辿り着いたファンならその類似性を容易に感じることができます。ギャグというよりある種の奇行で笑いを狙うスタイルはむしろ本作の方が強く出ており、ギャグパート自体の多さも相まってこちらの方が刺さる方もいるかもしれません。

特徴的なギャグの一方で、シナリオ面では、本作に「駄作」の烙印が押されがちな所以もまた感じざるを得ないでしょう。桜と主人公にまつわる伝奇的な要素が相当に未完成のまま放置されており、それと相まって殆どの個別√は疑問が残る結末になってしまっています。しかし、裏を返せば、これもまた「Kanonみたいなエロゲ作ってよw」の時代に、王は伝奇要素ではなく久弥的な日常パートを重視した結果とも理解することができ、ポジティヴにとらえることもできるのではないでしょうか。

本作は諸事情により未完成となっており、その根本的な問題は完全版においても解決されていません。ですが幸運にも、本作はリメイクが決定しています。近年のNavel作品のクオリティから察するに、本作におけるつじつまの合わなさもまず間違いなく解消されるでしょう。それを見越した上で、本作をあらかじめプレイすることには価値があります。初期王雀孫のノリはここで最も強くでているため、彼の作家性を感じとりやすい作品でもあるためです。よほどの完璧主義者でなければ、リメイク発売前にプレイしておくとよいと思われます。

ミモネル氏のブルアカオールスター本第二弾。本作は同時リリースされた対策委員会編と比してアソートメントのようであり、サクサクと複数の生徒とのシチュが展開していきます。前回のオールスター本に比べ生徒数が減少した代わりに1人あたりの分量は増えているため、好きな生徒がいると満足度は特に高くなりそうです。

描写では陰毛にこだわりを感じるのが良いところです。最初は毛があったけどきわどい水着の時には剃っているのは意識が陰毛に向いているんだな、と特に感じるところです。
また、特に本作は多くの生徒とのオチで妊娠しており、その点も性癖持ちにはありがたいです。

ミモネル氏の「一線越えちゃうシリーズ」のブルアカ3冊目(オールスター編が同時にリリースされているので4冊目とも言えます)。
ゲーム本編の夏イベを下敷きにしたハーレムシチュ。精液ボテなどエロでありつつギャグな表現を駆使しながらも、全体としてはとてつもなくエロい絶妙なバランス感覚は本作でも健在。特に本作は精液ボテと妊娠によるボテ腹両方あり満足度は高いです。

原作のファンとしてはエロ以外に、キャラクターの特徴をしっかり捉えている点はある種の不自然さを覚えることもなく読むことができ良かったです。シロコのオッドアイなどは特に忘れている方が多い印象なので、デフォルメでもオミットされていないことにはうれしさを感じました。

先日海外向けパブリッシャーでも田舎シリーズを販売したしゃよー氏の待望の新作。新キャラクターの転校生(遠い親戚の子)も参加し満足度は更に上昇。ややアブノーマルなプレイも追加されたことで、これまで過去2作と比較して交尾的なエロスはやや弱まった一方で背徳感は強まっています。

また、これまで同様に定点コマ割りも活用しています。しかし同じ技法でも全く同じ表現というわけでは無く、キャラクターの増加に対応しその構造もやや高度になっています。定点と言えばまさしく一つの視点が一般的なわけですが、本作の場合は定点を短いスパンで切り替えており、静の中の動とでも言うべき躍動感が生まれています。定点が好きなのでつい「おぉ～～っ」と声が出てしまいました。

なお、本作から修正がモザイクから黒塗りに変更されています。修正の程度は薄く、小陰唇と大陰唇がしっかりと区別できるコマが多いです。

描くキャラの増加により作業量は増えているにも関わらず漫画的なクオリティはこれまでで一番高く作家さんの成長も感じさせます。この冬マストバイの一冊と言っていいでしょう

当該ブランドでは初めて購入した作品。アイドルモノではあるものの芸能界とかアイドルとして云々のような小難しい話はなし。あらすじからスルッと話が展開していきます。
上記のように導入から結末まで込み入ったものは殆どなく、作中で姉妹のどちらかを選んでHする場面も個別エンディングが存在しないためオチには全く影響しません。唯一、最後の選択肢はライブが成功するか及びエンディングにかかわりますが、どちらもバッドエンドというほどのものではなく大差はありません。一貫して抜きに特化しているため変な緊張がなく、ロープライス作品に求められる内容を抑えているなと感じました。

シーンに関してはハーレムが11、個別がそれぞれ2つずつ。アナルセックスなどはなくノーマルな性癖を満たしてくれます。一部のシーンは中出し・外出し選択可能。
いずれのシーンも肉感は十分で実用性があります。全体的にフェラ・挿入から射精までのクリック数がなんとなく短いようで、シーンが長いと飽きてしまう諸兄におすすめです。

総じて価格相応のクオリティは担保されていると感じました。アイドルモノでかつ押しも押されぬ人気声優さんが演じてらっしゃることを鑑みるとボーカル曲があると印象が変わったかもしれません。