埖屋敷さんのレビュー一覧

シャンプーやマッサージなど献身的に行ってくれるアリシア。それはすべて彼女が聖女のような人物であるから……ではなくこちらにきちんと好意があるから。寝ている間にこっそりキスする、混浴や添い寝を申し出るといった確かな感情が見えて嬉しい。

またこだわりのクオリティと紹介するだけあってSEがよかった。個人的に水音がとても好き。一方でクリームを使ったマッサージの音はあまり心地よくなかった。

購入特典のボーナストラックの説明には(良い意味で?)偽りあり!起きれない!お寝坊さんしちゃう!

欲を言えば関係性の進展がはっきり見られるともっと良かった。よくあるこれで付き合ってないの?みたいな内容だったと思う。アリシアは自分がするじゃなくて自分以外も含めてするに言い直しちゃうから、変わってほしかった。アリシアさえいてくれればいい。

元気で人懐っこい感じの後輩ボイスが勝手に都合よく解釈して盛り上がって勝手に落ち込む。コメディチックで楽しい内容だった。一方で耳かきや爪切り、マッサージの際は優しい口調で心地よい息遣いが聞こえてよかった。

トラックごとの時間からわかる通りメインはASMRで定番の耳かきとか。キャラクターの個性が光っている作品だと思うから、ドラマパートがもっと楽しめるとさらに良かった。

あやかわりく先生の『異世界エルフ発情の魔眼』が原作の音声作品。
担当声優が同じくしっぽとしましま作品で知った『餅梨あむ』さん。この方の演技はめっちゃエッチだし上手いので安心して買えた。

原作読者としても満足な内容だった。具体的には抵抗しようとしたり、比較させたり、快楽堕ちしたりとNTR作品としてしっかりしていた。特に激しめにされたときのオホ声がエッチで良かった。

キャンペーンで普段は紙で買ってる原作を電子でもお得に変えたので助かった。お気に入りのキャラはアイリスなのでまたコラボ作品がでることを期待したい。

筋肉に興味があるギャルが筋肉を触りたいというので触らせ、ギャルのも触らせてもらうことに。なので初回からおっぱいを触れます。

口調や触れ合った結果の反応を見たところ、そこまでギャルギャルしくはなく初心な感じ。ギャル属性はイラストで補完。

筋肉を触り合うことで広がる会話・反応・関係性が楽しい作品だった。

立花日菜さんのはっきり物申すキャラはまだそんなに多くないと思うので、その点も嬉しかった。

アシンメトリーなタイツを履いたオシャレなメイド姿の千秋。ビジュアル良いし、CVが推しの立花日菜さんで最高だった。

これらにきちんと性格設定をインプットして聞くとめちゃくちゃ楽しめる。クール系、塩っぽい口調でありながら、ご主人様への好意を滲ませてきたり、この感じでオタクっぽさがあるのだと気づかされたり。

しっかり者を装っていた千秋が、姉への対抗心や巻き込まれでなく最後は甘えたいとはっきり言うのずるい。そこから寝息、かと思いきや告白されるわそれ以上があるわでおやすみどころじゃない。最後の最後でニヤニヤが止まらない。

同サークル同声優作品を購入から間もなくだったので、最初はそちらの乱れ方に対して物足りなさを感じた。落ち着いたメイド由来のクールな声と丁寧な口調には、発情期という単語とは対照的にまだ冷静さがあったように思う。タグの通り基本的に男性受けで求められないのは少々退屈とも思った。

だが、セルナが自ら積極的になりオホ声を出したり、こちらから攻めるシーンもあるので、それまでとのギャップが堪らない。全体で見るとメイド属性としての攻めと発情期故の受けのバランスが良かった。

シチュエーションはトラックリストを見ての通りだが、本作は特に『マーヤ』というキャラクターが愛おしかった。

マーヤは単なるメイドでなく奴隷メイドである。一方的に支配するのでなく、恋人のようにあまあまな関係になることもあるが、対等な関係ではない。これをマーヤ自身が認識しているので、調子にのったせいで捨てられるのではと恐れだすから守ってあげたくなる(トラック1が顕著)。そんな一面もありながら基本的にはしたがりでされたがりで愛らしい。

そして紹介にある通り『淫乱爆乳早漏メイド』である。常に激しく乱れていたのにトラック5・17分辺りからさらにギアを上げてくる。

さらに過去編では哀しい無知なロリと、一本で色んなマーヤの顔が楽しめた。

可愛い、それはわかってる。

プロローグやトラックの最初を除いて囁き声の部分が多いのだが、声の圧が弱くて聞き取りづらいところがある。イメージ的には「あいうえお」じゃなく「ぁぃぅぇぉ」。ポイントで息多めにして色っぽくするならまだしも、ずっとこしょこしょ喋る理由がいまいちわからなかった。

また、ラブラブ子づくりということでキスをよくしたりあまえられたりするのはいいが、声やSEから得られる情報的に行為のペース激しさが一定で物足りなかった。

添い寝もそもそも音が少ないし、耳に寝息がかかるような距離の近さが伝わらない。

パッケージイラストと立ち絵が可愛かった。同じような収録時間や価格でイラストが付いてくるものばかりではないし、キャラがまず可愛いので嬉しい特典だった。

ふんわり癒し系な声と口調は完全に白衣の天使それ。でありながら、その正体はSっ気のあるド淫乱だった。向こうから積極的に来て初心さや恥じらいは一切ない。己のHカップという武器を自覚しており、同サークルの他ヒロインと明確に違うのが経験豊富だろうということ。

であるからして初回(トラック1)から飛ばしてくる。おまけにこちらが寝たふりをしているという特性上、一方的に攻められる。朝と夜を繰り返す流れを最後に壊す演出もエロい。「今からあたしがお注射してもらうんですから」「退院祝いにセックス、しましょう?」だと!?特典の目覚ましすらエロい。

全体を通して優位に立っているあゆ香だけど、恒例のキレられるボイス(至福)においては独占欲を見せてくれる可愛さもあってずるいキャラクター。

あめと雪音が何者であるのかが明確に語られていないのが、綱渡りのような不安定な関係と相性が合っていて良かった。

豪邸に独りで住んでいる雪音は愛するペットの犬を失っており、学校にも通っておらず他者に心を開いていない。開けないのだろう。雨の中にいたあめは喋れず寄る辺もなく弱そうで、最初は雪音にとって都合が良かっただけに違いない。

雪音はイラストからも受ける印象通り、少々不気味で人間をペットにする発想はぶっ飛んでいる。だが、本性は孤独を抱えた少女そのもの。あめをペットと呼びながらも犬との違いを認識し、気遣い、一緒に暮らしていくことで雪音に大切な気づきがもたらされるストーリーは素敵だった。