작품 내용
「——早くこの水をオオカミに届けなければ——」
子ヒツジのルウは、帰り道を急いだ。
——その日、初めて牧場の外に出たルウは、いつの間にやら遠く外れた場所にある山小屋に迷い込んでいた。
好奇心の旺盛なルウが、その山小屋をおそるおそる覗いてみると、なにやら獣が一匹潜んでいることがわかった。
しかも、どうやらその獣は傷を負っているようだ。
心の優しいルウは、思わず声をかけた。
「あ、あのう……、だ、大丈夫ですか……?」
すると、その獣が低い声で答えた。
「……だ、誰だ、お前は……?」
「わたしはヒツジの子供でルウっていいます……、あ、あなたは……?」
「子ヒツジ!? ……そ、そうか、俺はオオカミなんだが、傷を負って動けないんだ。……そうだな、近くの小川で水を汲んできてくれないか?」
オオカミは、ルウの「子ヒツジ」という言葉に少し驚いた様子を見せながらも、苦しげな声で頼み込んだ。
「あ、は、はい! わかりました、ちょっと待っててくださいね!」
悲しいかな、まだ子ヒツジのルウにはオオカミの怖さなど知る由もない。
元気よく答えると、外に飛び出していた。
작품 정보/동작 환경
- 파일 용량
- 165.8MB
- 기타
- 収録時間:11分
- EOCS번호
- 이 타이틀은 EOCS심사를 받았습니다 (접수 번호0003052D)