作品内容
◆お は な し◆
主人公は、サラリーマンの父、専業主婦の母との三人家族。
普通の、一般家庭で育ち、つつがなく幸せに過ごしていた。
しかし、ある日、主人公の父親が事故で他界。
自身の身体が弱く、働きに出て主人公を養うのは難しいと考えた母親は
『俺が学校を止めて母さんの分まで稼いでやるよっ!』
という主人公の申し出を断り、結婚以来で縁の無かった
父(主人公にとっては祖父)の元へ戻る事を決める。
母親に連れられて着いたのは、郊外のとある大きな日本屋敷の前だった。
広い応接間で待たされて暫くして、一人の厳つい老人がやって来た。
老人は自分の事を、主人公の祖父だと名乗る。
今まで、親族等は居ないと信じ込まされていた主人公だったが、
実は、母親はとある大金持ちの一人娘であり、一般人の父親との
結婚を認められず、駆け落ちしていた……という事を祖父を名乗る老人から聞く。
「いままでとても苦労して生きていたんだろう。可哀相に。でも、もう安心しろ。
お前にはおじいちゃんの財産の半分を譲ってあげるから」
始めて見る孫が嬉しいのか、主人公にはとても甘い顔をみせる老人だったが
「……まったく、自分から出ていった癖に、夫が亡くなった程度で
すんなり戻ってくるなんて、なんて根性のない女だ。恥ずかしい」
自分の娘、母親に向ける表情は厳しいモノだった。
老人は、主人公と母親をゆっくりと見渡した。
「遺産は孫であるお前(主人公)にゆずる。しかし、お前はまだ学生の身。
学ぶ事が沢山あるだろう。
お前が学校を卒業するまで身の回りの世話や管理をする、しっかりとした母親が必要だ」
「だが、こんな根性のない娘に母親役が務まるとは思えない。
(主人公は否定するが、老人は頑として譲らない)
なので、お前の母親役を一から選定し直そうと思う」
「もしその中に、より良い母親がいたのなら、その女性を養子に貰い、
不自由ないようしっかりとお前を養育させよう」
思いも寄らぬ展開に驚き声が出ない主人公と母親。
「そんな……お父さま、非道いです! この子の母親は私だけですっ!」
「……そこまで言うのなら、お前も候補に加わってもよいぞ」
老人は主人公に3人の女性を紹介する。
皆、祖父が選りすぐった、
母親として素晴らしい気質を持っているという女性達だった……。
作品情報/動作環境
- ファイル容量
- 1.12GB
- CPU
- Pentium 166MHz 以上 / Celeron 300MHz 以上
- メモリ
- 32MB / 64MB 以上
- HDD
- 400MB 以上
- 必要解像度
- 800*600 ハイカラー