ぴゅあ　ぴゅあ

犬や猫が人間になってしまったような「耳っ子」がいる以外は、今と変わらない世界。
そうした世界で、犬や猫を始めとした耳っ子も扱うペット理容のトリマー専門学校に通う青年、結城潤（主人公）は、
耳っ子のさちとひなた、そして親友の御堂拓也と楽しくも賑やかに暮らしていた。
そして、友達だったさちと恋に落ちた潤だったが、耳っ子の寿命は、
人間の十分の一ほどと短く、さちもその寿命によって短い人生を終えてしまう。
潤は、彼女の死を受け入れられず、立ち直れないまま数年の月日が流れる。
そんな彼の前に、学生時代は子供だったひなたが、大きく成長した姿で現れ……。

■キャラクター紹介
●ひなた
犬耳としっぽを持った耳っ子。
主人公を「ご主人様」と呼んで慕っている。
明朗快活で、元気いっぱい。
楽しいことが大好きで、よくはしゃぎ、よく笑い、よく泣く。
一も二もなく、主人公のことが大好き。

●とばり
主人公の前に突然現われた猫耳としっぽを持つ耳っ子。
管理局未届けの野良なのか、どこからか逃げ出してきたのかわからないミステリアスな少女。
やや享楽的で、勝手気ままに行動することが多いが、意外に義理難い。
私生活の一切は不明だが、主人公が気になっているらしく、主人公のバイトするペットショップにちょくちょく顔を出す。

●さち
主人公の専門学校時代の友人であり、かつての恋人。
主人公を「ご主人様」と慕っていた。
性格もおとなしく、朗らかでそよ風のような少女。
見た目は子供のようだが、耳っ子としては長い年月を生きていた。
主人公と出会い、恋に落ちるが、寿命によって息を引き取る。

●結城美和
主人公の妹。
主人公にべったりというわけではないが、何かと世話を焼きたがり、時折、
一人暮らしの主人公宅にやってきてはご飯を作ってくれたりする。
主人公以外の男性には人見知りするらしく、うまく話せないこともしばしば。