作品内容
■□■ストーリー■□■
僕が<彼>と出会ったのは、本当に、ほんの偶然だった。
もしかしたら、惰性で毎日を繰り返している僕を、<彼>は
看過していたのかも知れない。
「それじゃあ、また」
約束とはいえないほどの気安さで<彼>と別れ、また出会う。
会ってすることと言えば、ただ、他愛のない会話。
それは宇宙論だったり、宗教論だったり。
普段は考えることもないようなことだったけれど、
<彼>は博識で、僕にとってはつまらない日常よりもずっと興味深いことだった。
そんなある日、<彼>が僕に言った。
「そうだ、君にいい物を見せてあげようか?」
「これは夢だよ、それも、とびっきりの悪夢」
誘われた<彼>の家で待っていたのは、大きな硝子瓶に浮かぶ裸身の女性たちだった。
<彼>は言う。
「僕はね、夢を集めているんだ。それも、女性の見た性的な夢」
「……悪夢って言った方がいいかな」
<彼>がそう言って、唇の端を歪める。
それは、可笑しくて仕方がない、そんな表情だった。
「ぜひ、君に見てもらいたいと思ってさ」
硝子瓶から目が離せないでいる僕の耳に<彼>の声が染み込んでくる。
「……きっと、気に入ってもらえると思うよ」
蒐集された<悪夢>
それは、彼女たちが見た<願望>なのか、
それとも、反復して襲う<経験>なのか。
「さぁ、楽しんでくれよ。僕のコレクションを」
<彼>に誘われるまま、僕は……。
■□■登場キャラクター■□■
●僕
平凡な青年。
特に親しい友人もおらず、自分を取り巻く環境に対して冷めたところがある。
ひょんなことから「彼」に出会い、「彼」が収集している<コレクション>を
見せてもらうことになる。
●彼
主人公が知り合った謎の青年。
名前も、年齢も不詳。住居として紹介される場所も廃業して半ば廃墟となった病院。
主人公に、収集している「女性が見た性的な悪夢」という<コレクション>を見せる。
その目的は謎。
●三川良美
OL。
通勤に使う電車では痴○も多く、勤務先でもセクハラしてくる上司がいて辟易としているらしい。
●吉野奈美
看護士。
いやらしい目を向けてくる患者もいて、その事を気にしている。
●中嶋裕子
教師。
教え子は男子ばかりで、そのことで不安になることがある。
また、同僚の中にも卑猥な言動の人物もいて、辟易とすることがある。
●赤木由佳
客室乗務員。
搭乗する機で事故や事件が起こらないか、不安になることがある。
乗客の中にぶしつけな人物もいて悩みが尽きない。
●榊八重
学生。
最近通っている学校の教師に乱暴な人物がおり、また、通学路で痴○騒ぎがあり、不安を感じている。
●女
夢ではなく、現実のある日に出会う謎の女。
晴れた日にレインコート、レインブーツと言う出で立ちで主人公の前に現れる。
長身で違和感のある赤い髪をしている。
その言動は飄々として要領を得ず、主人公を困惑させる。
作品情報/動作環境
- ファイル容量
- 257.59MB
- CPU
- PentiumII 233MHz以上
- メモリ
- 128MB以上
- 必要解像度
- 800*600 フルカラー
- ソフ倫受理番号
- このタイトルはソフ倫審査済みです (受理番号0004854D)