恋妻びより～由希乃さんは人妻管理人～

■□■ストーリー■□■
事の発端は、不景気で親父の工場が潰れたことだった。

不景気で親父の工場の経営が傾いていたのは知っていたが、
都会の大学に通うために一人暮らしを始めて、今年でちょうど四年目。
まさかこんなことになるなんて……思いもしなかった。

やがてなけなしの貯金もそこをつき、家賃の払えなくなったマンションは退去が決定。

大学卒業まであと半年以上……

どこか住める場所を見つけないといけないのだが
そんなに都合良く物件が見つかるわけもなく

「……住むところがみつからないんじゃ……」

と、空を見上げながらそう呟いた時だった。

「あの……？」

突然背後から声をかけられ振り返ると、そこにはエプロン姿の女性が立っていた。

「お部屋をお探しなんですか?
　もしよかったら、お部屋を紹介させてもらえませんか？
　この建物……日和荘っていうんですけど、私、ここの管理人なんですよ」

女の人はそう言って隣にある建物を見上げた。
その建物は古びた木造のアパートで、どう見ても築数十年は経っているだろう。
それでも何故か汚れているというイメージは沸かなかった。

不思議と……胸が熱くなるような、そんな感覚だった。

■□■登場キャラクター■□■
●深山 由希乃（みやま・ゆきの） CV：酒井たから
B:94 / W:61 / H:90
日和荘の管理人で人妻さん。
普段はしっかり者で何でも卒なくこなす。
夫がほとんど帰ってこないので寂しく感じているが、あまり表には出さない。

「変なところで強がらないでください、私達はもう家族なんですから」

●藍原 瑠璃（あいはら・るり） CV：麻生涼音
B:85 / W:58 / H:88
日和荘の住人で苦労性の若妻。
主人公に対しては、はじめはツンとしている状態。
由希乃とは従姉妹同士。その関係で日和荘に入居している。
夫が安月給なので部屋で短期の仕事をしている。
早く子供がほしいと思っている。
よく気がつく良妻で一生懸命働いている感じ。
酒は好きだが酒癖が悪い。
夫は安月給のサラリーマンで根はマジメで気弱なので仕事を頼まれると断れない。
それによって気苦労も絶えないでいる。

「いいわよ、別にあんたに褒めてもらわなくてもいいし」

●櫻井 忍（さくらい・しのぶ） CV：一比未子
B:102 / W:64 / H:96
日和荘の住人。
普段はサバサバしてやる気のなさそうな感じだが、いざという時は頼りになる。
看護師という仕事柄、女らしく献身的な一面を見せる時がある。
子供が出来てから夫に愛想を尽かして離婚。
シングルマザーとして一人息子の為に頑張っている。

「私は見ての通り、胸がこんなんやから……
　　　ぎゅーって揉まれたりすると、すっごい感じちゃうんよ？」

●深山 剛志（みやま・つよし）
由希乃の夫。仕事もできるエリートサラリーマン。
由希乃のことを考えて日和荘を手放してちゃんとした家で
一緒に暮らすように言うが、その事が原因で夫婦間で食い違いが起こっている。
出張が多い為あまり帰ってこない。

●藍原 陽介（あいはら・ようすけ）
瑠璃の夫。安月給のサラリーマン。
根はマジメだが気弱な性格。残業で帰りがいつも遅い。
瑠璃のことは愛しているが、自分の体のことで
瑠璃には申し訳ない気持ちを常に持っていて、距離を取ってしまう。

●櫻井 則之（さくらい・のりゆき）
忍の元夫。自分より下の人間には強気にでる。
家に帰ると横柄な態度と金遣いが荒かった。
忍は息子のこと考えてろくでなしの夫と離婚する事を決意し離婚する。
しかし、まだ忍とは完全に切れてないようだ。

●櫻井 友一（さくらい・ゆういち）
忍の一人息子。
母親が母親だけに基本的にしっかりしている。
主人公とは気が合うのか早いうちに懐いてくる。
どうしようもない父親の所為で母親が苦労しているのを
子供なりに理解しているのか親孝行しようと思っている。