作品内容
■□■ストーリー■□■
世紀の亜人形師である卓飛氏が、亜人形制作の集大成とも言える「完全体」を
作り上げてから5年が過ぎていた。
卓飛氏は亜人形の制作に関するノウハウを世間一般に公表した。
それは、より質の高い亜人形が簡単かつ安全に作れるように、
そしてより多くの人が亜人形の恩恵を得られるようにと願っての事だった。
こうして亜人形そのものが次の世代へと進化する事となったのだが、
結果は皮肉にも卓飛氏の期待を裏切る事になっていた。
亜人形は確かに進化した。
まるで人工の愛娘のようにその表情は豊かで、義妹のように愛らしく、
女中の様に忠実な存在でありながら、恋人のように主を気遣う彼女達に、
世間の富豪達は以前にも増して高価な値段を付けた──理想的な僕(しもべ)として。
より気高く賢い亜人形を持つ事こそが富豪達のステータスとなった。
その為に亜人形本来の持つ資質は無視され、結果のみを人々は求めた。
作製よりも、その亜人形をどう教育するかに重点が置かれ、教育しても育たない
亜人形はすぐに慰み者として売り払われる。
その教育の結果、亜人形一体の値段は城が買えるほどにまでつり上がっていた。
特選民達は本来の自分達の役割を忘れて金と亜人形を集める事に没頭し、
その結果政治と経済は混乱し、貧富の差が著しくひらいた為に人々は生活レベルに
よって住む所まで区別されるようになってしまった。
・・・そしてここに一体の亜人形の物語が始まろうとしていた。
黒い髪と黒い瞳、飾り気のない風貌に静かな空気を纏う彼女。
暴動の起こりつつある街角で誰を待つのか、彼女はじっとうずくまっていた。
■□■登場人物■□■
【主人公】
●躍兎(やくと)
スクラップ工場『鈍鉄庵』で働いている青年。
気が強く、やや無鉄砲な所がある。
親を知らず、マンホールの中で生活している所を亜人形師オゥガに拾われ、
彼の紹介で鈍鉄庵に働きに来た。
【幼なじみの勝ち気な女の子】
●ウルツ
躍兎と共に鈍鉄庵で働いている。
躍兎より先に鈍鉄庵で働き始めた為、若干姉さんぽい振る舞いをする。
口は良い方ではなく、躍兎とはよく喧嘩をしている。
ウルツも躍兎と同じく、オゥガの紹介で鈍鉄庵に来ている。
【亜人形らしくない、謎の亜人形】
●れん
どこかから逃げ出して来た亜人形。
街角でうずくまっている所を躍兎に見つけられ、鈍鉄庵で共に生活するようになる。
亜人形としての自分の存在について酷く悩んでいる所がある。
【天才亜人形育成師】
●夜香(やこう)
現在最高峰の亜人形育成師。
彼の育てあげた亜人形は特選民達に好評で、かなりの値段がついている。
特選民の家系では無く、亜人形育成の腕を買われて特選民になったという噂がある。
【最高品質の亜人形】
●華蓮(かれん)
夜香が育てている亜人形。
夜香に忠実で、愛情すら持っているらしい。
現在最も注目されている、歌を歌う事の出来る亜人形。
【鈍鉄庵の名ばかりの工場長】
●サジキ
鈍鉄庵の工場長だが、自分で仕事はしておらず、
躍兎達が稼いだ金の上前を持っていっては遊び歩いている。
昔は友人と共に鈍鉄庵を立ち上げた努力家だったという。
【寿マートの看板娘】
●葉乃美(はのみ)
寿マートの店員でウルツと友達。
日に日に暴動が酷くなる世の中で、
本人は何事も無いかの様にのんびり毎日を暮らしている。
【亜人形作製師の名匠】
●オゥガ
躍兎をサジキの元にあずけた張本人。
今では躍兎を鈍鉄庵に預けた事を後悔している所がある。
特選民からは尊敬の眼差しを向けられるが、
躍兎はただの爺さんぐらいにしか思っていない。
【亜人形専門店『趙京』の美貌の店主】
●ベリーヌ
亜人形や亜人形の身の回りの物を取り扱っている『趙京』の店主。
とても優しいお母さんの様な人。
年下の男の子が大好きで、躍兎の事も気に入る様に…。
作品情報/動作環境
- ファイル容量
- 252.74MB
- CPU
- PentiumIII 500MHz以上 / PentiumIII 800MHz以上
- メモリ
- 128MB以上 / 256MB以上
- VIDEO
- VRAM 8MB以上 / 16MB以上
- 必要解像度
- 800*600 ハイカラー
- DirectX
- DirectX 8.1以上
- ソフ倫受理番号
- このタイトルはソフ倫審査済みです (受理番号0005088D)