たわばがに的赏析一览

この子、ソングボイスはともかくトークボイスは若干マイナーなんですかね?もっと評価されていいと思うんですけど。
デフォルトだとやや素朴で落ち着いた感じの声色ですが、感情値が6個もあるのでかなり色んな芸風が取れます。
またエンジンが最初からCeVIO AI 2.0になっているので、他社製品と比べてもかなり上位の音質ですし、調声の追従性も良いです。朗読させても調声して遊んでもついてきてくれます。
数あるボイスの中でも特に万能タイプで何でも出来る分、癖がなさすぎて最早無色透明なくらいキャラが薄いとも言えるので、キャラ付けは各自で考えてあげる必要がありそうかな。
そのまま普通に使っても可愛いですが、色々調声するともっと可愛いので、みんなも自分好みの双葉ちゃんで遊ぼう。

従来の波形接続からDNN方式に根こそぎ変わった琴葉姉妹です。
アイボス2初期組の中では最も評価が難しい子だと思います。以前からあるやや掠れたような声質が妙に強調されているため、他の子と比べてもノイジーに聞こえやすいです。
2024年2月現在では何らかの問題があるのか敢えて掠れ声のキャラにしたのか定かではないのですが、投稿者にも視聴者にも総じて「明らかに声が変わった」と捉えられがちのようです。

アイボス1はクリアな代わりに音素間の独特の歪みがあり、アイボス2はその辺きっちり滑らかなので、今更アイボス1がオススメなのかというと一概にそうとも言えません。
公式サイトに体験版があるので、購入を検討している方はそちらで実際に触ってみることをオススメします。

あ、少数派かもしれませんが、蕾を使う場合はアイボス2が問答無用で音質いいです。

琴葉姉妹やゆかりさんとの比較ですが、アイボス2初期組としてはあかりちゃんが良い意味で一番「普通」だと思います。
声質の再現性が良いためボイロやアイボス1から移行しても違和感が小さく、新技術による恩恵を一番素直に受けられる子かなと。
2024年2月現在アイボス2全般にノイズやエコーが入る謎現象がありますが、この辺の問題もあかりちゃんは他より発生頻度が低いです。

なので、他のキャラは現時点では一長一短あって敢えて今更アイボス1という選択肢がなきにしもあらずなのですが、あかりちゃんに関しては素直に上位互換としてアイボス2を買えばいいよって感じです。
普通に使えるのってとても大事。

従来の波形接続方式からDNN方式に移行した新しいゆかりさんです。
技術的に全くの別物になった割には再現度は高く、ボイロやアイボス1から移行してもそこまで大きな違和感はないと思います。
音声的には、波形接続にあった繋ぎ目の歪みがなくなり、DNN系らしい滑らかな感じです。

2024年2月現在のバージョンだと無声音でノイズが乗ったり謎のエコーが掛かったりといった変な癖が見られます。
とりあえずゆかりさんに関してはそこまで頻発するわけでもなく実用上はそこまで困ってませんが、今後改善されるのかどうかは不明です。
まあ他のソフトも多かれ少なかれ変な癖はありますし……

アイボス2ゆかりは、雫と凪まで全部入りで自由に混ぜられるようになったのも特徴かなと思います。効きの緩やかな凪がチョイ足ししやすく思った以上に重宝しています。
まあそのせいでゆかりさんだけでプリセット20個くらい出来てしまってプリセット一覧がとんでもない縦長になってしまったのですが。

CS→AIで大きく印象の変わったささらちゃんやつづみちゃんと違い、良くも悪くもお馴染みのタカハシです。
音質もまあ上がってはいるのですが他と比べるとAI版の割にややぎこちない部分が目立ち、つづみちゃんのような感情ボイスの追加もなかったため、本当にご存じのタカハシがそのまま再現されています。
まあいきなり別人になられても困るので、我々が必要としていたタカハシはこれだ!と言ってしまえばそれはそう。

先輩キャラなんだけどお姉さんキャラというわけではなく、三人娘の中では一番さっぱりした等身大のJKって感じ。
やや癖の強い六花ちゃんと違ってボイスの特性も素直なので調声しやすく取り回しも良好。
ただトークボイスのキャラはどいつもこいつもアクが強いので、優等生すぎるところは差別化点というべきか個性の弱さをいうべきか。

千冬ちゃんもそうだけど六花ちゃんとのセット運用が前提みたいな風潮は悩みどころだと思う。

CeVIO系で落ち着きのあるツッコミキャラというとつづみちゃんがいるけど、あっちはクール系なのに対して、千冬ちゃんはちょっとウェットで陰キャな感じが強め。
なんか若干やさぐれた感じというか小生意気な感じに振った方がしっくり来る気がする。いやまあ可愛い感じのボイスも普通に出せるんだけど、なんかたくらんでそう。

三人娘でのセット起用がしやすいキャラ作りのせいか、それ以外での起用が悩みどころかも。

VOICEROID後継製品のAHSサイドからの答えというべき製品。

声質としては、若干エキセントリックな芸風になりがちなボイロずん子と比べると、比較的素直に中の人のボイスが再現されています。
CeVIOのCS→AIの違いほどではないですが、聞けば一発でどっちか当てられる程度には違いますね。
ボイロと比べると感情値が追加され、またベタ打ちでの読み上げ特性は大きく改善しています。反面、ベース技術の違いから肉声感はやや劣るかも。まあ総合的には順当にパワーアップしていると言って良いでしょう。

ただこれはVOICEPEAK全般の問題なのですが、少なくとも2023年2月時点では、朗読には適する一方で実況動画や劇場動画を作るのにはあまり向いていません。
他ソフトと比べてUIにかなり問題があったり、全体的に調声幅が狭かったり。
そのため、せっかくずんだもんが付いてきてるのに、そこそこ労力掛けて調声する前提ならボイボずんだもん使った方がいい、みたいなところが多々あります。

まあ、エンジンそのもののポテンシャルは高いですので、今後のアプデに期待と言ったところでしょうか。

既にきりたんとイタコのクラファンも達成してシリーズ化することが確定していますので、中長期的にはみんなこっちに移行することになるんじゃないでしょうか。
今更わざわざ古いボイロずん子を買う理由もないので、今から東北ずん子が欲しいって人はこっちを買っておけばいいでしょう。
オマケの充実を考えると新しいこっちの方がコスパでも勝るくらいですので。

いつ出るのかそもそも出るのかと散々やきもきされていたAIつづみちゃんがようやく登場。
CSと比べると全体的に角が取れて丸くなった感じというか、全体的にブレス感が弱まってるのが一番大きな違いかな(AIささらちゃんの変わり方に近い)
クールと照れはCS流用、新感情は新録、とのことですが、特に違和感はなく普通に混ぜて使って問題ありません。
どのパラメータを弄っても破綻はしにくく、変な癖もないので、扱いやすいボイスに仕上がっています。

あまり他のキャラと被らないタイプなのでとりあえず的にお迎えしてしまってもいいのでは。

全体的に落ち着いた滑らかな読み上げなので、ナレーションに適する特性です。

パラメータ極振りしても破綻することが少ないので、慣れない人でもおかしなことにはなりにくいでしょう。逆に言うと無難な範囲でしか調声できないので演技幅はかなり狭いです。
また全部のボイスが同じ節回しなので、安定はしているんですが若干没個性気味です。そのため掛け合いさせると独特の違和感があります。
UIはというと、台詞を個別に出力することができないのが現時点での特徴です。動画一本分の台本を一気に作って一気に出力することを前提とした設計なので、他ソフトのヘビーユーザーほど困惑するかも。

まとめると、話者一人で台本を一気に作ってナレーションを当てる、といった使い方であれば有りだと思います。
一方、実況や劇場に使うならちょっと一工夫して使う必要があるんじゃないかな。